Raspberry AI 2018 9 30
書名 Raspberry Piではじめる機械学習 基礎からディープラーニングまで
著者 金丸 隆志 ブルーバックス
「Raspberry Pi」とは、
子供の教育向けのために開発された小型コンピューターで、
手のひらに乗るようなサイズです。
子供向けと言っても、
最近は、改良が続いた結果、高性能化して、
実用的にも使えるレベルになっています。
なぜ、パソコンがあるのに、
「Raspberry Pi」という小型コンピューターが必要か。
パソコンは、OS(基本ソフト)が「Windows」で動いていますが、
「Raspberry Pi」は、「Linux」というOSで動いています。
なぜ、Windowsではなく、Linuxなのか。
実は、AI(人工知能)のツールは、Linuxで動くからです。
もちろん、Windowsで動いているパソコンに、
Linuxを「同居」させることはできます。
しかし、大手メーカー製のパソコンでは相性が悪く、
起動時のトラブルが発生する可能性があります。
さりとて、Linuxのために、
新しいパソコンを買うのは、金銭的に負担です。
そこで、「Raspberry Pi」となるのです。
「Raspberry Pi」は、フルセットでも、1万円程度です。
さて、前置きが長くなりました。
最近、本屋では、機械学習やディープラーニングの本が増えました。
しかし、すぐに数式を使って説明が始まったり、
ある程度、知識があることを前提として記述されていて、
文科系の人には、わかりにくいものとなっています。
しかし、AI(人工知能)は、理系の人が独占するのか。
そこで、この本の登場となるのです。
ブルーバックスというと、
理系御用達の「文庫本」のようなイメージがありますが、
最近は、文科系向けに軸足を移しているような感じです。
おそらく、「機械学習」の分野では、
この本が一番わかりやすいと思います。
多くの本にありがちな理論の説明ではなく、
この本では、「Raspberry Pi」で、
実際に、AIツールを動かしながら体験することで、
機械学習やディープラーニングを学んでいくのです。
理論から体験という順番よりも、
まず体験して、その後、理論を学ぶほうがよいと思います。
Raspberry Pi 2018 7 15
書名 ラズパイで初めての電子工作
出版社 日経BPパソコンベストムック
ラズベリーパイ(Raspberry Pi)というと、
語感からスイーツを連想してしまいますが、
これは、超小型コンピューターのことです。
ラズベリーパイとは、
手のひらに載せるほど小さく、
電子基板の部品がむき出しになっているコンピューターで、
英国のラズベリーパイ財団が教育向けに開発したものです。
このコンピューターは、子供の教育向けのために開発されたので、
値段は、1万円にも満たないのです。
しかしながら、Webブラウザが使える上に、
無料のオフィスソフトも使えるのです。
さらに、「無線LAN」や「Bluetooth」も搭載されています。
また、「Scratch」というプログラミングソフトが搭載されているので、
子供でも自由にプログラムを作ることができます。
「Scratch」は、子供向けのプログラミングソフトですが、
最近、人工知能の開発で注目が集まっている「Python」も利用できます。
子供向けの「Scratch」では、物足りないと思う人には、
「Python」で本格的なプログラミングができます。
ラズベリーパイのOS(Operating System)は、
「Windows」ではありません。
「Raspbian」という「Linux」系のOSになっていますが、
「Windows」のようにグラフィカルな操作ができますので、
直感的に使うことができます。
ところで、「Linux」というOSに興味がある人は、
ラズベリーパイから入門したほうがよいでしょう。
実は、「Windows」パソコンに「Linux」を「同居」させることはできますが、
やはり、相性が悪いのです。
さりとて、別にパソコンを買って、
「Linux」専用パソコンにするには多大な出費となりますので、
1万円未満で買うことができるラズベリーパイが、ちょうどよいのです。
さて、この本のタイトルには、
「電子工作」とありますが、
電子工作に興味がない人でも、
ラズベリーパイの入門書として使えます。